車によく乗る方は、車のシートの傷みが気になっている方も少なくないのではないでしょうか。
見ただけでは分からないので、気づいていない傷みもあるかもしれません。
車のシートの傷みにはどんなものがあるのか、傷みに気づいたときには自分で修理できるのかなどを、この記事で解説していきます。
車のシートの傷みの種類
シートの傷みは放っておくとどんどん傷んでくるので、早めの修繕が必要です。
車のシートの素材は大きく分けて、布系・合皮・革製ですが、素材によって、傷み方も違います。
車のシートでよくある傷みについてみていきましょう。
穴
車のシートに穴が開く原因で多いのが、タバコの火種による焦げ穴や焼け焦げです。
特に布系のシートで多くみられるのがこれです。
シートの色柄などによりますが、目立たないようにキレイに直すことができます。
破れ
破れは布系・合皮・革製、それぞれで起こります。
布系のシートの場合は、破れが大きいと修理することは難しいですが、小さな破れなら修理することは可能です。
その際、補強をするなどして再発も防ぐようにするのが一般的です。
合皮のシートの場合は、素材が経年により破れが発生しやすいので注意が必要です。
しかし、修理はできますし、ぱっと見ただけでは分からないくらいにキレイにできます。
革製のシートの場合も、破れは経年によるものが多くあり、ひび割れがひどくなることによって破れにつながります。
刃物や硬いものが当たって起こることもありますが、いずれも修理可能です。
艶出し剤や革保護剤が市販されていますが、これらは素材の革を固くして破れを誘発する原因になることがあるので、こういったものは塗らないようにしましょう。
へたり
へたりも布系・合皮・革製、それぞれで起こります。
座る人の体重や長時間の走行などによってあらわれるものです。
特に運転席はドライブの際に必ず誰かが座るので、どうしても他の座席に比べてへたりが出やすくなります。
へたりの種類をいくつかあげると、シートのレザー・内部のクッション・シートのスプリングなどのそれぞれの劣化です。
見るだけで分かる場合もありますが、見た目だけでは分かりにくいこともあるので、他の座席と座り比べるなどして確認してみましょう。
擦れによる色剥げや変色
革製のシートは、擦れによる色剥げや変色が起こりやすい素材です。
革製のシートの革は、動物の皮を鞣して強くしたものに塗料を塗ってあるので、乗り降りする際に擦れて塗膜が剥げることによって起こります。
DIYによる修理は可能なのか
車の用品店やネットなどで車のシートを補修するための道具が販売されているので、それらを利用して自分で修理することも可能です。
自分で修理したほうが安いですが、カーディーラーや修理業者に依頼したほうが失敗もなくキレイに仕上がります。
DIYでの修理可能な傷み
小さな穴や破れであれば、自分で修理することができます。
これらは、車に乗るたびにどんどん広がってしまうことが多いので、ひどくなる前に修理しましょう。
DIYによる修理方法
まずは、修理に必要な道具を揃えましょう。
必要なものは主に、ハサミ・補修生地・スポンジなどの補修材・接着剤・アイロンなどです。
補修生地は、布地用・合皮・革用など車のシートに合わせたものを用意しましょう。
購入もできますが、座席の下などの目立たない場所からシートを切り取るのも一つの方法です。
お金もかからず、素材や色もまったく同じにできるメリットがあります。
基本的に切り取ったシートを貼る場合は接着剤ですが、シートタイプの補修材を使用する場合はアイロンを使用します。
アイロンを使う場合は、熱でシートが劣化しないようタオルなどを使うと良いでしょう。
では、修理方法の手順を簡単に説明します。
まず、破れている車のシートの穴をハサミで円形に切り、その穴の大きさの一回り大きいサイズ合わせて補修生地をカットします。
ここで補修生地を大きめに切るのは、失敗を防ぐためです。
実際に貼る際に大きさを調整すると良いでしょう。
それから、破れたところにスポンジか補修材を入れて穴を埋めます。
そして、補修生地を穴の上に置いて接着して終了です。
修理業者に修理を依頼する
前述のように自分で修理をおこなうことはできますが、失敗もありますし、傷み具合によっては限界もあります。
そういう場合は無理をせずに、プロの修理業者を利用しましょう。
自分で修理するのと比べると費用がかかってしまいますが、仕上がりや安心感が違います。
費用の相場
修理業者に依頼する場合の費用の相場は、以下の通りです。
・普通の内装の場合、5千円〜1万円
・レザーの場合、1万円〜2万円
DIYは手間がかかりますし、失敗したりキレイに仕上がらなかったりする可能性もあるので、自分でおこなうのは応急処置レベルの補修にとどめ、費用がかかってもできるだけプロに修理を依頼するのが良いでしょう。
特に慣れていない方は、無理は禁物です。
どうしたら良いか分からない場合も気軽に相談してみましょう。