車の傷修理はコンパウンドで大丈夫?

  1. 車修理

車を長く運転していれば、たとえ交通事故を起こしていなくても、愛車には細かい傷がたくさんついてしまいます。
小石や猫などの動物によるひっかき傷、洗車の際に目の粗いタイルで拭いたときについた傷など、車が傷つく原因は数多くあります。

車の傷修理に使用できる道具の一つに「コンパウンド」というものがありますが、ここではコンパウンドで傷を修理する方法や、その際の注意点などを紹介します。

車の傷修理に使用できるコンパウンドってどういうもの?

自動車業界では様々なコンパウンドが使用されていますが、コンパウンドとは車体の表面についた傷を消すために使われる研磨剤です。
研磨剤と聞くと、サンドペーパー(紙やすり)を連想する方も多いと思います。
車の傷修理に使用されているコンパウンドは、粉状の研磨剤を薬品と混ぜ合わせてペースト状、もしくは液体状になっているものがほとんどです。

そもそも英語であるコンパウンド(compound)を直訳すると「混合物」「合成物」などという意味となります。
サンドペーパーにも号数があって、目の細かさに分かれてたくさんの商品が販売されていますが、コンパウンドも同様に多くの商品がラインナップされています。

コンパウンドで車の傷を修理する方法・注意点

前項でコンパウンドにはペースト状や液体状のものがあると説明しましたが、ペースト状のコンパウンドは粘度が高いことから、傷の修理をしていても流れにくいという特徴があります。
そのため、小さな傷の修理に使いやすいのですが、伸びにくいという特性があることからどうしても仕上がりにむらが出やすく、慣れていないと上手く取り扱いができないデメリットもあります。

液状のコンパウンドには、水性もしくは水溶性のものと油溶性のものがあります。
前者は研磨性が高いなどの特徴があるため、状況によって使い分けが必要です。
そのため、素人が車の傷修理でコンパウンドを用いる場合は、ある程度の知識とテクニックが必要となります。

コンパウンドを使用する前には洗車と養生が必須

車に傷がつく原因として、車に細かい塵や埃や砂などを付着させた状態で車体を磨くことが挙げられます。
コンパウンドを使用する際にも、同じ原因で余計に傷を大きくしたり、増やしたりしてしまうことも。

作業をする前には、必ず洗車を行う必要があります。
洗車に加えて、修理をする傷の周りをマスキングテープなどでしっかり養生することも忘れず行いましょう。
特に液体状のコンパウンドを使用する場合は、液だれを起こして車体を変色させてしまう可能性を高めてしまいます。

コンパウンドを数種類用意しよう

コンパウンドは、スポンジや布に少量取り出して使います。
手を使って磨くほかに、ポリッシャーという機械に専用の布を装着して回転させ研磨する方法もあります。

コンパウンドを使えば、車についた傷を消すことができますが、あくまでも研磨剤。
傷を埋めて消すのではなく、車体についた微細な凹みをなだらかにして傷を目立たなくしています。
そのため、なるべく傷をキレイに仕上げたいなら、粒子の大きさ別に数種類のコンパウンドを用意し、細かいものから大きなものへ段階的に磨き上げていくことをおすすめします。

スポンジや布を使用する場合は、コンパウンドの数と同じ量を用意しておきましょう。
ポイントは、傷が馴染んでいくようにゆっくり優しく磨いていくこと。
傷の周りにも気をつけながら、傷が目立たなくなるまで磨き上げるのがポイントです。
最後は柔らかいウエスなどを使用して、コンパウンドをしっかり拭きとってください。

浅い傷しかコンパウンドは利用できない

コンパウンドを用いることで車の傷を目立たなくさせることができますが、コンパウンドで消すことができる傷は浅い傷だけです。
車のボディには何層もの塗装がなされていますが、コンパウンドを使用できるのは塗装の表面の部分のみなので注意してください。

例えば、車体の色が赤である場合に、傷部分からグレーや白などの別の色が見えている場合、傷が下地層や樹脂層にまで達している可能性が極めて高いです。
素人の自己判断でコンパウンドを使用すれば、傷を拡大させ周りの塗装も剥がしてしまう可能性が。
そうなると、プロに依頼したときの修理代が割増になるかもしれません。

車の傷が樹脂層に達してしまうと、本来しなくてもいい余分な板金作業が必要になり、作業を複雑化させてしまいます。
また、そのままの状態で放置しておくと、傷口から雨水や埃などが入り、車の錆びつきやダメージを拡大させてしまいます。
コンパウンドはごく浅い傷にしか適用できないことを理解し、傷が少しでも深いと感じた場合は必ず板金塗装店などのプロに修理を委ねましょう。

まとめ

車を長く運転していれば、車体に細かい傷がつくのは自然なことです。
細かい傷の場合、研磨剤であるコンパウンドを用いれば、消すことができます。

ただし、コンパウンドで補修できるのは、車体の表面部分についているごく小さな傷だけです。
それ以上大きな傷がある場合は、素人によるコンパウンドによる修理には大きな危険が伴います。
傷が表面だけではなく下地層や樹脂層にまで届いている場合は、無理をしないで板金塗装店などのプロに修理を任せることをおすすめします。

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