車に飛び石で傷!原因や修理について解説します

  1. 車修理

ぶつけたわけではないのに車のボディやフロントガラスに傷がつくことがあります。
これらは「飛び石」と呼ばれるものが原因だといわれています。
どうして飛び石が起こるのか、修理をするにはどうしたらよいのかを解説していきます。

飛び石が起こる原因は巻き上げられた小石

道路をよく見ると、細かな砂や小石が見えますよね。
小さなものですが、高速で回転するタイヤに巻き込まれて舞い上がることがあります。

また、タイヤの溝にはまっていた小石が走行の振動により取れ、それが飛んでくることもあります。
ボディやガラスに当たったのが砂であればこすれたような傷ができ、小石が当たるとボディであれば小さな凹みが、フロントガラスであれば亀裂が入ってしまうことがあります。

前方を走行する車が巻き上げた石が飛び石として後続車両に当たることも多く、車高の低い車の場合には下回りにも当たることがあります。
小さな石でもボディやフロントガラスに高速でぶつかってくるため、思いのほか大きな傷ができることもあります。
飛び石は誰でも加害者にも被害者にもなる可能性があると言えますね。

大型車の後方を走るときには特に注意を

路上に小石が散乱しているような道では飛び石被害に遭いやすいため、走行時はできるだけ車間を空けて低速での運転を行うとよいでしょう。
また、前方に大型車がいるときには特に注意を払いましょう。
一般的な車に比べると、大型車のタイヤは溝が深く広くなっています。

つまり、タイヤの溝に石がはまり込む場合、大型車のタイヤにはまり込んだ石は、一般車のタイヤの溝にはまり込んだものよりも大きくなります。
飛び石の大きさが大きければそれだけ被害も大きなものとなります。
大型車の後方を走るときには特に注意が必要なのはこのためです。

また走行速度が早ければそれだけ飛び石の威力も増します。
高速道路を高速走行中などに車間距離をできるだけ保つことは、事故防止だけではなく飛び石被害に遭うリスクを減らす意味でも大切です。

飛び石による傷を放置するのは危険

飛び石の傷はできやすいため、その都度修理を行うのはお金も掛かるという理由で放置しがちです。
ですが、飛び石の傷を放置することには危険があります。

まずボディなど金属部分にできた凹みのために、塗装がはがれ下地や金属が見えてしまうと、そこからサビが起こる可能性があります。
最初は小さなサビでも、広がっていきます。
気が付いたときには取り返しがつかないほどボディが劣化してしまう危険があります。

またフロントガラスなどガラス面に起こった飛び石による亀裂は、視界を遮り走行に支障が出てしまうケースがあります。
最悪の場合はフロントガラスが割れる危険もあるのです。

ボディやドアなどにできた飛び石による傷の修理

飛び石でも凹みができずに、塗装面にこすり傷程度の浅い傷ができるだけで済む場合があります。
このような場合にはコンパウンドでのリペアで済むことも。
費用は5,000~10,000円程度できれいに修復できるでしょう。
傷の深さや範囲によっては、数万円程度くらい掛かる可能性もあります。

一方凹みができた場合には、板金塗装作業が必要になります。
凹みが大きな場合にはパテ埋め作業も必要です。
これらの修理が必要になれば30,000円程度は掛かります。
板金塗装は数日を要する作業となるため、整備工場に車を預ける必要があります。
この間車が必要な場合は、代車やレンタカーで対応することになります。

フロントガラスなどガラスにできた飛び石による傷の修理

飛び石による傷が初めてで、ヒビが入っていなかった場合は、ガラスリペアで済む場合があります。
リペアは透明な樹脂を盛り付けてから均します。
小さなヒビ程度であれば、同じようにガラスリペアを行う場合もあります。
リペアの場合の修理費用は10,000~15,000円程度です。

ヒビが大きく入った場合や傷が大きな場合には、ガラス交換が必要になります。
フロントガラスが小さな軽自動車やコンパクトカーといった車種の場合は50,000円程度で済む場合があります。
ミニバンや1BOX、SUVといったフロントガラスが広い車種の場合には100,000円以上の費用が掛かる場合があります。

DIYでの修理は難しい部分がある

カー用品店に行くと、飛び石による傷をDIYで修理を行うためのグッズが販売されています。
また、インターネットで調べると、DIYによる修理方法も見かけることがあります。
ですが、知識や技術がない状態で安易にDIYによる修理を行うことはおすすめできません。

例えばガラスのリペアは、透明樹脂を注入することで、余計にヒビが広がる危険もあります。
ボディに付いた凹みをパテ埋めする作業も、技術力がないと周囲に余計な傷をつけてしまう危険もあるのです。

また、修理を行った痕がしっかりと分かってしまうような仕上がりになってしまうことが多いのです。
修理費用はどうしても掛かってしまいますが、傷を広げたり悪化させたりしないためにも整備工場での修理をおすすめします。

まとめ

走行していればどうしても起こり得る飛び石による傷。
傷自体は小さなものかもしれませんが、傷が広がったりフロントガラスの視認性を低下させ安全に走行できなくなったりする危険もあるものです。

飛び石の傷を見つけたら、早めに整備工場に相談し修理を行うようにしましょう。

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