車を所有していればどんなに注意して運転していても、事故に巻き込まれてしまうことがあります。
そうでなくても知らない間に駐車料で車体をこすられたり、自分で車をぶつけてしまったりすることも少なくありません。
ここでは理由に関わらず、自分の車に傷をつけてしまった場合に、どこまで自分で修繕ができるかについて詳しく探っていきます。
目次
大きな事故以外で車に傷がつく原因と傷の種類
人を巻き込んだ大事故を起こせば、車の塗装が剥がれるほどの傷がつくのは当たり前ですが、そうでなくてもマイカーに傷がつくことはあります。
車のボディの中でも特に傷がつきやすい部分は、ドア、バンパー、ボンネット、フレーム、エアロなどです。
まずは傷がつく原因と、車の傷の種類を紹介します。
ヘコミ傷
運転中に塀や柱にぶつけたり、駐車場で他の車にぶつけられたりした時にできやすいのがヘコミ傷です。
走行中に小石などの飛来物があたって、ボンネットなどが思いっきり凹んでしまうケースもあります。
こすり傷
縁石に乗り上げた時や、狭い道を走行中に壁などにこすった時にできやすい傷です。
狭い道で対向車とすれ違う際につくこともあります。
ひっかき傷
走行中に草木に触れたり、洗車中に車体に残っていた砂やホコリを巻き込んだりしてつくことがあります。
その他、車を駐車している間に、カラスなどの動物につけられるケースも少なくありません。
線傷
駐車場にとめている時に故意にコインなどで傷をつけられたり、故意ではなくても誰かが買い物袋などを接触させてつくことがあります。
車の塗装が剥がれた小さな傷は自分で補修することも可能
車に傷がつくことは珍しくなく、小傷であればそのまま放置している方もたくさんいます。
なぜならどんなに小さな傷だとしても、修理に出せば少なからず費用がかかるからです。
傷の程度によっては修理代が数十万円にもなりますので、塗装が剥がれた傷を自分で補修する方も少なくありません。
細かい傷を補修するのに使われる道具
大きなヘコミ傷をきれいに自分で補修することは難しいですが、車用品店やホームセンターなどに行けば車の小傷を補修できる道具はいろいろ販売されています。
「スプレー」「パテ」「タッチペン」などが小傷補修の専門ツールで、微細な傷であればクリーナーで拭き取るだけでも傷を隠すことが可能です。
小傷を補修するには下準備が必要
いずれの道具を使用する場合でも、きれいに傷を隠すためには必ず下準備が必要です。
まずはゴミやホコリを水で洗い流してください。
ワックスなどの油分が残っている場合は、「シリコンオフ」などの脱脂材を使用することをおすすめします。
傷の補修には「コンパウンド」も必要で、きれいな布やスポンジにつけて傷の部分をやさしく磨いてください。
わずかなヘコミがあってパテを利用する場合は、併せて耐水ペーパーを用意して、パテが定着するように傷の部分をこすって滑らかにします。
どんな場合でもプロに任せるのがベスト
車のボディの細かい傷は、塗装が多少剥がれていても自分で補修することは可能です。
しかし、こすり傷などのわずかな傷からも酸化が起きて、車全体に腐食が広がることもあります。
そうなれば、車を買取に出した際には素人がセルフで補修したことがばれてしまうだけではなく、買取価格が大幅に下がってしまいます。
どんなに傷が小さくても、仕上がりの観点も含めてプロに修理してもらうことをおすすめします。
車の塗装の傷を修理できる場所は下記の通りです。
カーディーラー
ディーラーから車を購入した場合は、傷の修理をしてもらうことができます。
ただし、ディーラーでは修理に純正のパーツを使用することなどから、どうしても修理代が高くなるデメリットがあります。
料金を気にするのであれば、別の方法を考えましょう。
板金塗装業者
車の塗装を専門に行っている板金塗装業者であれば、仕上がりも期待できますし、ディーラーよりも格安で修理してもらえる可能性が高くなります。
傷の修理はそれを行う職人さんの腕で差が出るため、安易に依頼先を選ばないよう注意しましょう。
車用品店
お店によっては対応してもらえない場合がありますが、こちらもディーラーよりも料金には期待できます。
傷の程度によってセルフで修理できるかどうかの相談にも乗ってもらえますし、それに使用する道具を揃えることもできます。
まとめ
車の傷を修理するには費用がかかるため、小さな傷なら自分で補修する方も少なくありません。
実際に車用品店やホームセンターでは専用の道具も販売されています。
ただし、素人が完璧に傷を修理することは難しく、車を買取に出す時などにプロがみれば自分で修繕したことは一目瞭然です。
また、自分で傷を修理をしたために買取金額が下がってしまい「あの時きちんと修理に出しておけばよかった」と後悔する方もたくさんいます。
小さな傷でもそこから酸化が起こり、腐食が進んでしまうこともあります。
買取や車の見た目のことを考えれば、自分でなんとかするよりも、プロに任せた方が得策であることは間違いのない事実です。
車に傷ができた場合は、早めにプロに修理を依頼し、きれいな状態を保つようにしましょう。