車のバンパー修理の内容や費用を知っておこう

  1. 車修理

車の前方にあるフロントバンパーと後方にあるリアバンパー。
車の前後にあるバンパーは、運転が苦手でなくても何かが飛んできたり何かにぶつかったりして、傷やへこみができやすいところではないでしょうか。
傷やへこみが目立ちやすい場所でもあるのが、さらに悩ましいところです。
この記事では、車のバンパーの修理について、その方法や費用の相場などについて解説します。

車のバンパーに修理が必要になったら

車のバンパーが損傷した場合、へこみや傷などが小さければ部分的な修復をおこないます。
広範囲が損傷したり、穴が開くなど内部まで損傷したりした場合は、バンパーを丸ごと交換するのが一般的です。
自分で修理することもできますが、簡単な作業ではないので、ディーラーや板金屋に依頼することをおすすめします。

ディーラーに依頼する場合、車のことに当然詳しいので、その点で安心して任せられるというメリットがあります。
一方、板金屋などの修理業者に頼む場合よりも費用が高額になりがちというデメリットがあります。

車のバンパーはどんな風に修理するのか

ディーラーに車のバンパーの修理を依頼した場合、新品に交換になることも多く、明らかに交換が必要な場合はディーラーで交換してもらう流れが自然でしょう。

しかし、コストを抑えたいなどの理由から、板金屋や自動車整備工場などの修理業者に修理を依頼することも可能です。
その場合は「板金修理」という方法で修理します。
では、板金修理とはどういうものなのでしょうか。

板金修理とは

「板金修理」とは、へこんだり傷ついたりして変形した金属の板を、変形前の形に戻す作業のことです。
車のボディに使われている金属の板を、へこむ前の状態に戻すため、新しいパーツを購入する必要がありません。
そのため、交換よりも費用が安くなるのです。
板金修理には塗装も含まれるので、「板金塗装」とも呼ばれます。

板金修理の工程

では、板金修理とはどのようにおこなうのでしょうか。
まず、へこんだ部分を専用の道具で引っ張り出し、逆に出っ張ってしまっている部分はハンマーでたたいて元に戻すというような「板金作業」をおこないます。

次は「パテ作業」で、傷の周辺の塗装を剥がしてパテを盛り、パテが乾いて固まったら専用のペーパーで研磨します。
そして「塗装」です。
サーフェイサーを塗り、マスキングをしてから塗装した後、トップコートで艶を出します。

最後に「磨き作業」をおこないます。
傷の周りを磨きながら、塗装した部分と他の部分をなじませて仕上げます。

板金修理を依頼するへこみや傷

板金修理で対応できるのは、車のボディのへこみや小さな傷です。
前述のように、破損のひどいものは交換しましょう。
へこみも傷も見た目が悪いだけでなく、放置すると塗装剥がれや錆の原因に繋がるので、早めに修理に出しましょう。

傷の場合、浅い傷ならコンパウンドで修復できますが、深い傷は板金修理が必要です。
判断に迷うような大きさなら、板金修理を依頼したほうが安心です。

車のバンパーの修理費用

修理と交換でかかる費用が大きく異なるので、相場を確認しておきましょう。
交換の場合は、車種によって異なりますが車のバンパーが5万円以上するので、部品代に交換費用を合わせると10万円近くになります。
一方、修理の場合だと特別な事情がなければ1〜5万円ほどで済みます。

修理業者でのバンパーの修理費用の相場

バンパーの修理を修理業者に依頼する場合、費用は傷の大きさによって変わります。
小さな傷なら1万円ほどで修理してもらえることが多いですが、修理する範囲が広ければ広いほど、当然ながら金額も高くなります。
バンパーの半分ほどの大きさだと3万円ほど、もっと傷の範囲が広いなどでバンパー全体を塗り直したいとなると5万円ほどになります。
軽自動車の場合には少し安めになり、外車の場合には少し高くなることが多いので覚えておくと良いでしょう。

代車が必要な場合

修理業者に修理してもらう場合、損傷が激しいと時間がかかり、その日のうちに修理が終わらないこともあります。
交換の場合でも、交換に必要な新品のバンパーや部品が届くまで待たなければならなくなることもあります。
こういった場合は、車を預けて、代車を貸してもらうというのが一般的です。

無料で貸してくれるところもありますが、有料のところもあるのでその点を事前によく確認しておくと良いでしょう。
有料の場合は、さらにお金の負担が増えることになるので注意が必要です。

まとめ

車のバンパーの損傷は、DIYによる修理も可能な場合もありますが手間がかかりますし、慣れていない方だと綺麗に仕上がらなかったり失敗したりしてしまう可能性もあります。
無理に自分で修理しようとせずに、板金屋などのプロの修理業者に修理を依頼するほうが良いでしょう。

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