コーティング

青空駐車ならコーティングは欠かせない?車を守るポイントは?

青空駐車とは、屋根のない屋外駐車場を利用すること。
車は青空だけでなく雨にも風にもさらされます。
車、とくにボディにとっては過酷な毎日。
青空駐車によるダメージから車を守るポイントを紹介します。

塗装の色素を退化させる紫外線

青空というと、晴れやかでほのぼのとしたイメージが浮かびますよね。
しかし、実際の青空駐車は過酷な環境です。
そもそも、青空こそ最大の敵。
晴れていれば当然、太陽が照りつけています。
太陽光の中に紫外線が含まれているのはご存知の通り。

この紫外線、人体が長く浴びるといろいろな影響が出ます。
殺菌消毒やビタミンDを生成するという良い面もありますが、困るのは日焼けや皮膚の老化。
車も同じです。

紫外線は色素を退化させる働きがあり、車の塗装を劣化させます。
もちろん、日々では分からない程度の劣化スピードですが、気がついた時は手遅れ。
「陽が当たる部分と当たらない部分で塗装の色が違う」といったことも起きてしまいます。
色褪せが目立つようになると、一気に古臭く感じますよね。
しかも下取りや買取りではマイナス査定を免れません。
青空駐車でボディを守るためには、紫外線対策が必要です。

効果的な方法のひとつはボディカバーをかけること。
でも、これって意外と手間がかかります。
しかも走行する前に外し、停めたらかけるといった作業を、毎回しなければなりません。
かなり面倒ですね。

雨上がりに潜むいろいろなダメージ

青空駐車では雨ざらしにもなります。
もちろん、よほど古い車でない限り雨漏りの心配はないでしょう。
問題は雨上がりの後、車についた水滴です。
雨の中に含まれている不純物は水分が乾燥すると、ボディにこびりつき、白いシミを作ります。
これがイオンデポジット。

また陽射しが強いと水滴がレンズの役割をし、塗装面に焼け跡や凸凹を発生させます。
これはウォータースポット。
それからドアノブやサイドミラー下にできる黒い筋、水垢。
ボディに付着した大気中の汚れ成分が雨と一緒に流れ落ちる時に発生します。
油分を含んでいるので、簡単な水洗いでは落ちません。
雨上がりは、けっこう厄介なのです。

水滴や水垢の対策方法は、すぐに拭き取るのがベスト。
しかし雨が上がったからといって、すぐに駐車場へ行って拭き取り作業をするのは無理な話。
現実的ではありませんよね。

大気中の汚れ成分には、春先の花粉や黄砂も含まれます。
海辺に近いところでは潮風、雪国では凍結防止による塩害。
雨上がり以外にも、青空駐車は車を守るためにやるべきことがいっぱいあります。

もっとも効果的な対策はガラスコーティング

紫外線に雨上がりの水滴、大気中の汚れ…。
それなりの対策方法はあっても、手間がかかったり現実的でなかったり。
ダメージ原因によって対策が別個になるのも面倒な点。

これらの対策をひとまとめに解決したいなら、ボディコーティングを検討しましょう。
とくにプロ施工のコーティングは優れた対策方法というだけでなく、ボディに輝きを与えます。
プロ専用のコーティング剤はガラスを主体とした硬い被膜が特徴。
紫外線をブロックしてくれるので塗装面まで浸透せず、色素の退化を防いでくれます。
この特徴からコーティングは別名「犠牲被膜」とも呼ばれています。

また硬い被膜は汚れや小キズにも強さを発揮します。
もちろん大気の汚れや雨によって汚れますが、定期的な洗車は簡単な水洗いで十分。
小さな飛び石程度であればボディに傷が達することはありません。

「だったら、市販のコーティング剤でも十分役立つんじゃない?」と、そんな疑問を持つ人もいるでしょう。
確かに市販品のコーティング剤にも高い効果を持つ製品はあります。
ただし、市販品はガラスではなく、油脂を含んだポリマー系。
ガラスに比べると被膜が柔らかいため、小キズに弱いことが難点です。

もうひとつのウィークポイントは持続性。
一般的な市販コーティング剤の持続性は3〜6ヶ月程度です。
プロが施工するガラスコーティングはおよそ3年間。
初期費用は市販品に比べると、プロ施工の方が高くなります。

しかし持続性に加え、被膜の硬さや仕上がりの美しさの違いは一目瞭然。
DIYの市販コーティング剤よりもコスパに優れていることを実感できるでしょう。

青空駐車に最適なのは親水性コーティング

ボディコーティングをプロに依頼するなら、新車時がベスト。
ボディに付着している汚れを落とす下処理が省かれるため、施工料金が安くなります。
紫外線の悪影響を受けていないままの塗装を保護できることもメリット。

プロが施工するコーティングには、撥水性と親水性の2種類があります。
撥水性とは水を弾く性質のこと。
雨水や洗車後の水がボディに付着せず、水玉になってコロコロ落ちていくのが特徴。

一方、親水性はボディに水が馴染むため、広がりながら流れ落ちていきます。
コーティング感が強いのは撥水性ですね。

しかし青空駐車の場合、前述したようにボディに残った水滴は塗装の大敵。
撥水性は屋内に駐車場がある人、こまめに車のメンテナンスができる人向きです。
親水性には撥水性のような深い艶はありません。
しかし水が流れ落ちる時ボディの汚れも一緒に落としてくれる効果があります。
つまり、雨が降れば車がきれいになるわけですね。

艶部分では多少、撥水性に劣るものの、親水性でも輝きは十分実感できます。
青空駐車を利用するなら、コーティングは親水性がおすすめです。